2022.04.25

ただ木を『彫る・削る』

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2020年・春、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大を防ぐ為『ステイホーム』が呼び掛けられていた時、私も未知のウィルスに慄きながら、外出を控え何ができるのか考えていました。

思い返すと、気軽に人と会えない、人と会う時には細心の注意を払う。
知らずに誰かに移してしまってるかもしれない。

そんな心苦しさと恐怖感を感じながら、明日は、この先は、どうなっていくのだろうかと不安に駆られていた記憶がはっきりと残っています。私は何を作って何を届けられるだろうかと工房で考える時間も増えていく中、
『なぜ、木を扱う事を生業に選んだのか』
と云う原点に立ち返る事になりました。

ただ木を『彫る・削る』ことの楽しさに魅了され取り止めもなくそれを繰り返していた頃の様に、もう一度原点に向き合ってみよう、と彫刻刀を執りました。

そこで後に色々な方に愛していただけるようになった”木彫の人 Poet”が生まれたり、彫刻作品やオブジェとじっくり向き合う時間を『いただいた』のです。時はまだまだステイホーム。

春の行事も家で過ごす多くの方の心にほっこりしていただけるような何かを考えてみようと思いついたモノが、端午の節句の兜飾りでした。
デザインからはじまり、形になるまでは早かったように思います。

兜飾りが出来てからはSNSやECサイトにて多少の反響をいただき、ありがたいことにMATHERuBA giftさんに取り扱っていただける運びとなり、喜びで胸が溢れるようでした。初めはお部屋に佇む季節の設え・オーナメントとして制作したモノでしたが、お名前入れのご希望もいただく様になり、どちらでも活躍してくれる今のスタイルになっております。

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ご自宅様や贈り物、選んで下さって皆様の心のどこかに温もりを届ける事ができたなら幸いでございます。

WAGO Creation
Naoya Shimohama(MONch)